『ＦＸは儲かる』という情報だけを鵜呑みにしていてはＦＸを正しく理解した事にはなりません。ＦＸには取引に関してコストというものがかかるのです。

このＦＸの取引コストを正しく理解する事でＦＸの利益を受け取る際の注意点や利益をロストしない方法へと繋がるのです。

まずＦＸで取引を行なう上で為替手数料と呼ばれる手数料に目が止まります。これは通貨を交換する際にＦＸ業者に支払う手数料のことです。

例えば「手数料片道５銭」「手数料往復１０銭」と呼ばれている手数料がこの為替手数料なのです。

この為替手数料が少ない事に越した事は無いのですが、手数料無料としているＦＸ取り扱い会社でも手数料を完全に無料にしている訳ではありません、これは為替レートがＦＸ会社で微妙に異なる理由にも繋がるのですが、手数料をレートに上乗せして為替レートを設定しているＦＸ業者もあるわけです。

しかし、やはりこの手数料が安いということは魅力の一つにもなっています。頻繁に為替を交換する場合には手数料無料というサービスは強い味方になるのです。

ＦＸにはもうひとつ見落としがちな手数料「スプレッド」と呼ばれる手数料です。

これは売値（オファー）の買値（ビット）の価格差であり、売り買い問わず取引を行った場合には支払わなければならない手数料の一つです。

このスプレッドはＦＸ業者や通貨ペアによっても異なります。

では何故ＦＸ業者や通貨ペアによってスプレッドは異なるのでしょうか？

ＦＸ業者でのスプレッドの違いはＦＸ業者の取引を行なうインターバンク参加銀行のスプレッドに影響されます。その為、取引する銀行の違いによってＦＸ業者のスプレッドには違いが出てくるのです。

またもう一つＦＸ業者の中でも通貨ペアによってスプレッドに違いがあります。このスプレッド差は為替の取引量に影響されます。

その為、取引の多いドル／円のスプレッドが最も低く取引の少ない為替はスプレッドが多くかかてしまうのです。

ＦＸ業者の手数料を考える上では「為替手数料」「スプレッド」のどちらか片方だけを見て選ぶ事はお勧め出来ません。

為替手数料が低くてもスプレッドが高ければ結局は手数料に対する出費が多くなってしまいます。

逆にスプレッドが低くても手数料が高くては同じように出費が多くなり、為替で得た利益を減らしてしまう要因にもなってしまうのです。

「為替手数料」と「スプレッド」この二つをバランス良く考慮に入れてＦＸ業者を選ぶ事はＦＸには必要なことといえるでしょう。