ＦＸを含める投資を行なう上で「損失」というのは誰もが考えたくない事態だと思います。

だからと言ってＦＸの損失を考えずにＦＸを始める事は大きな危険性が伴ってきます。

ＦＸの損失の可能性とはどのようなものなのかを事前に知る事で損失の兆候を捉える事も可能なのです。

では先ずＦＸにはどのような損失があるのでしょう？


�@ 為替変動の損失
ＦＸでの損失の要因として為替変動で生まれる損失があります。これは利益の出るケースと全く逆の作用によるものです。

ＦＸで有利な為替変動が起こった場合には利益が生まれ不利な為替変動が起こった場合には損失が生まれます。

利益の生まれる仕組みと損失の仕組みは対を成しているのです。


�A 金利変動の損失
金利変動で利益の得る事の出来るスワップ金利ですが、これによって損失が生まれてしまう事があります。

スワップ金利では取引である安い金利の通貨を買い安い金利の通貨を売る時に利益が生まれます、スワップ金利での損失はこの取引の逆である金利の高い通貨で金利の安い通貨を買う場合に損失が生まれてしまいます。


�B ＦＸ会社の破綻による損失
外貨を取引するＦＸですが取引を行なっているＦＸ会社が破綻、倒産してしまった倍場合には損失はどのようになるのでしょうか？

ＦＸ取引業者に関して私達の預ける「証拠金」又は「保証金」は法律で分別保管する事が義務付けられています。

その為の為替変動や金利変動などの損失に比べ保障のある分リスクは少ないと考えて良いでしょう。


�C レバレッジによる損失
ＦＸの最も特徴的なシステムであるレバレッジですが多くの利益を得られると言う反面、レバレッジによる損失にも注意を払わなければなりません。

レバレッジの損失では特徴としてレバレッジの倍率に応じた損失が出てしまうと言うところにあります。

１０倍と２倍では損失も５倍差にもなってしまうのです。

レバレッジの損失は自分でレバレッジ率の設定をする事で大きな損失を回避する事が出来ますリスクとリターンのバランスを保つ事が必要です。

ＦＸでは利益が得られる可能性の一方で�@〜�Cのような損失がでてしまう可能性があります。

その損失が一定の金額まで達してしまうと『ロスカット』が行なわれます。

このロスカットはＦＸ業者が顧客の意思を確認せずにポジションを変更し決済を行なうということです。

これは証拠金以上の損が発生しないよう外貨ポジションの損失が一定以上（各ＦＸ業者で損失割合は異なります）に達すると自動的に決済されるという顧客を守るシステムなのです。

しかし、ロスカットが発生してしまった時点で証拠金の大半を失ってしまうと言う事にも繋がり出来る限りロスカットを避ける取引を行なわなければなりません。

このロスカットを避ける為には『レバレッジの比率を下げる』ということが重要になってきます。

少ない証拠金・保証金で取引を行っている場合には証拠金・保証金の増資を行い、レバレッジの比率を下げるなど無理な運用を行なわないという事を心掛けましょう。

ＦＸでは外貨ポジションによる損失がある一定までが出てしまうと『ロスカット』と呼ばれる自動決済が行なわれます。

ロスカットはＦＸ業者が私達顧客を守る為のシステムなのですが、ロスカットが行なわれると言う事は売りの状況や買いの状況など市場を無視した決済が行われてしまいます。

その為、証拠金・保証金減ってしまったり場合によっては証拠金・保証金以上の損失が出てしまったりという事へ繋がってしまうのです。

このようにＦＸで資産運用を行なう上で『ロスカット』は避けなければならない事なのですが、ロスカットは外貨ポジションの損失が出た場合に突然行なわれる訳ではありません。

ロスカットが行なわれる前にはＦＸ業者からマージンコール又は追証と呼ばれる連絡が届きますが。

ではどのような場合にマージンコールが発生してしまうのでしょうか？

マージンコールは損失が多くなり証拠金・保証金などの維持が難しいと判断された場合にＦＸ業者から届く通知です。

マージンコールや追証が発生する損失（※また確定はしていない評価損）の割合などはＦＸ業者によって異なりますが、証拠金・保証金に対する損失の割合である保持率が５０％前後で通知が届きます。

では保持率５０％のＦＸ業者と取引していた場合にマージンコールが発生する場合を例に見てみましょう。

保持率５０％の業者に１０万円の証拠金で投資。

（証拠金１００万円で保持率５０％は５万円）

１ドル／１００円の時に１万ドルを買う。（１００万円で購入）

↓↓↓（市場の流れにより５円の下落）↓↓↓

１ドル／９５円（市場評価は９５万円）

５万円の評価損… ↑↑

この時点で保持率５０％なのでマージンコールが発生


このように、もしマージンコールが届いた場合にはどのような対処を行なわなければならないのでしょうか？

マージンコールがＦＸ業者から届いた場合に何も対処を行なわないままでは最悪の事態である自動決済である『ロスカット』が行われてしまいます。

そこでマージンコールが届いた場合には二つの対処法があります。

�@外貨の売買を行いポジションの変更や決済などを行なう。

�A証拠金・保証金を追加し保持率を上げる追証を行なう

�@ではポジションの変更や決済からから間接的に保持率を上昇させ、�Aでは証拠金・保証金の追加を行い直接的に保持率を上昇させる事であり、基本的にマージンコールが発生した時点でこのような対策を行なって保持率を上げなければなりません。

それでも損失がＦＸ業者規定のロスカット基準に満たない場合にはロスカットが行なわれ実際の損失が決定されてしまうのです。